2012年10月5日

アメリカの失業率が遂に7%台に

今日の雇用統計で、遂にアメリカの失業率が7%台になった。9月雇用者数こそ多くないものの、失業率が7%台を回復するのは実に三年半ぶりである。アメリカ経済が回復してきている何よりの証拠だろう。
上のリンクの通り、アメリカは2012年初頭から欧州問題で足踏みしたものの、今日まで大きなリセッション無しに回復を続けてきていた事が分かる。むしろ、欧州で大問題があったにも関わらず、これだけの力を示した事に、アメリカ経済の底堅さを見るようである。

さて、今回の結果により、どのような事が起こるか。
まず、投資がリスクオン・活発化し、株価が上昇する。日本の製造業は外需の増加を受け、1ヵ月後辺りから受注が回復する。
為替の方はドル高方向に動いていくが、短期間に1円以上動くような急激さはないと思われる。これは、高い失業率が余りにも長期間続いたので、アメリカ経済に対する投資家のマインドがまだまだ疑心暗鬼だからである。この7%台が2ヶ月3ヶ月続いた後、慎重な大口投機筋が動き出すと思われる。そこからドル高方向のトレンドが明確になるはずである。上に書いた日本の製造業の受注も、この7%台が単発に終われば、それなり以上には回復しないと思われる。ただ、受注は浮き沈みありながらも、平均的には横ばいやや右肩上がりの印象なので、今回の失業率低下は確実にその回復傾向の助けになるはずである。

それにしても、8月の失業率が8.1%で、今回が7.8%である。バーナンキが毎度経済が絶望的だとのたまっている事を信じれば、急に0.3%も回復するなど信じられない。先月の雇用者数が4.5万人も増加修正されている事と言い(これは統計人数の半分に当たる。こんな人数を間違えるなど、どれだけ無能なんだと言いたくなるが)、何か作為的に弱い統計を出してドル安に持っていこうという姦計すら感じられてしまうのだが。それとも、選挙を前に少しでも数字を良くしろとでも言われたのか。

まぁ、こういう根拠の無い想像は、いか様にも自分好みに変えてしまえるのでやめよう。
信じる物は事実のみ。日本経済のために、アメリカ経済の強さを信じる事としよう。

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